2014年6月10日火曜日

アビメでこんな事が分かってくる


昨日、TOEIC講師の勉強会に出席しました。
午前と午後の講座、2種類でしたが、本当に本当に出て良かったです。

午前の講座は「アビメの見方」でした。

得られた情報がとても有意義だったので、こちらにまとめておきます。
ご自身のアビメと見比べてみて、参考にしてみてください。


☆★L1の%が高い人は?L3が低い人は?★☆

L1、L3というのは、Part1とPart2に該当します。

L1は、「短い会話で、文脈を推測できる」という評価。
L3は、「短い会話で、詳細が理解できる」と言う評価。

どちらが簡単に正解率をあげられるかと言うと、
断然L1なわけです。

例えばこんな感じ↓

Q: When is the next meeting?
A:  On Friday.     →直球で答える   L1
A: Let me check.  →変化球で答える  L3


しかし、

L1よりもL3の方が正解率が高い人というのは・・・

・海外経験がある
・海外での実務経験がある
・洋画や海外ドラマ好き

こんな人は、会話の応用が利くのでL3が高くなる可能性があります。

定型パターンで乗り越えられるL1が低い理由としては、

・テスト形式に慣れていない
・パターン練習をしていない

という理由が挙げられます。
つまりは、「テスト対策」的な事が足りていないため、
逆にパターンに弱くなっている可能性があるわけです。

公式問題集などを数回やりこめば、おそらくすぐにL1を上げれることでしょう。

☆★L2&L4が低い人は?★☆

まずは、L1とL3の正解率を確認しましょう。
このL1とL3が低い場合は、そもそも短文も聞き取れていないため、
もしかすると英語の実力自体が備わってないかもしれません。

もし、

L1とL3が結構高い正解率なのに、L2&L4が低い場合は、

・おおざっぱに聞く
・リスニング力は持っているのに活かせてない

かもしれません。

つまり、「どこを重点的に聞けばいいのか」にこだわってない聞き方をしているので、
いざ質問されると「?」の状態になってしまう訳です。

この場合もやはり「試験対策力」をつけた方が良さそうです。

先読み(設問を先に読んで情報を待ち伏せる)してみたり、
何を問われる事が多いのかを事前に把握しておくといいと思います。


☆★R5(文法力)が高いのに、R1、R2が低い人は?★☆


R5の文法力が、全体のカギになるケースがあります。
そもそも文法力が弱いなら、設問を理解する事が出来ないケースもあるわけです。

そのため、全体のレベルアップを図りたいなら、
まずは文法力を上げるべき!

しかし、

R5(文法力)が80%近くにもかかわらず、L1が弱い場合・・・

・TOEIC的な論理的思考が出来ていない可能性がある
・TOEIC問題に慣れていない可能性がある

つまり、

様々な情報を正確に得られるのに、答えを正確に導けていないという事です。

例えば・・・

ABC会社の求人広告。営業経験5年が必須条件となる。
それに対し、Aさんの職務経験は、経理8年・人事3年・システムエンジニア10年である。

Q:Aさんに言える事はなんですか?

という問題があったとします。

そこで、

「応募資格がない。」という答えを、
情報をきちんと捉えた上で、きちんと導く事ができているか、という点です。

「経理8年・人事3年・システムエンジニア10年」で、何なの?という要約をきちんとできているか。

TOEICには、TOEICならではの問題の導き方や癖があるので、
R5が高いのにR1が低い人は、問題集を一通りこなして、
問題に慣れるだけでもスコアは確実にアップするはずです。

また、

R5(文法力)が80%近くにもかかわらず、R2が弱い場合・・・

・語彙力がなく、言い換えられた表現(パラフレーズ)になると理解できない

という事が挙げられる可能性があります。

R2はズバリ答え本文中に書いてある場合が多く、簡単なハズ。
それを落としている原因と言えば、やはりパラフレーズの意味をきちんと見れているか、
ではないでしょうか。


☆★R5(文法力)が高い人がやるべき事は?★☆

R5が高い人は、文法力が十分にあり、文書がきちんと理解できる証拠。

しかし、
R5が高いにもかかわらず
全体的に伸び悩んでいるとすれば、「時間配分」に原因がありそう。

R5が高い人は、Part5、6をどのくらいの時間で解いているかをまずは把握しましょう。
時間制限をしっかりつけて、それでも正解率を落とさないなら、
Part7に回せる時間をしっかり確保した方がスコアは確実に伸びます。



こんな風に、アビメは色んな事を教えてくれます。
受けたらしっかり見直ししたら、次回に必ず活かせるはず!


私でよければアビメを分析し、アドバイスが欲しいという方はコメントください☆
できれば700点以下の方で!









9 件のコメント:

  1. 最近見つけさせていただき、定期的にブログ拝見させていただいてます。
    アビメの見方、とても参考になります!
    もしよろしければ、私のアビメを分析・アドバイスいただけませんでしょうか。
    スコアも680点なので、一応700点以下です(笑)
    1月から5回程受けて、上記スコアは直近の6月公開テスト時のものです。
    L1:51 L2:73 L3:90 L4:64
    R1:55 R2:56 R3:52 R4:68 R5:88

    ちなみに、リーディングはPart5,6に時間かけすぎて、塗り絵が20問くらいありました。。。

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    1. ブチブッチさん

      初コメント、ありがとうございます!
      ぜひアビメ分析させていただきたく思います。
      しかしながら、今、旅先ですので、おそらく返信が金曜日頃になってしまいます・・・。どうぞよろしくお願いします。

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  2. すいません、お待ちしてます!
    ちなみに、ひとつミスが。。
    L1が51%と書いてますが、実際は84%でした。なので、L1は読み変えていただけますと嬉しいです。
    よろしくお願いします!

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    1. このコメントは投稿者によって削除されました。

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    2. L1:84 L2:73 L3:90 L4:64
      まずリスニングに関してお伝えします。
      一番低いのは、L4ですね。L4に分類される問題は、Part3/4で、設問2、3問目に出てくる問題です。つまり、そこを大きく逃している事になります。

      ブチブッチさんは「先読み」はしっかりできていますか? L4が低い場合には、「先読み」がしっかりできておらず、流れてくる情報をうまくキャッチできていない事が考えられます。ブチブッチさんの場合、他の部分はよくできてらっしゃるので、基礎的なリスニング力はあると思います。そのため、「先読み」を必ず成功させるだけでも、どの情報が答えのカギなのか分かりやすくなるため、点数に繋がると思います。

      また、Part3/4には、パターン化した話の流れがあります。これは宣伝でもありますが(笑)、アルク出版社から出されている「TOEIC(R)テスト基本例文700選」などは、良く出るパターンのストーリーを扱っています。こういうものを一度読んで、ストーリーパターンを知ると、Part3/4の設問2・3問目が解きやすくなると思いますよ!

      R1:55 R2:56 R3:52 R4:68 R5:88
      次にリーディングに関してお伝えします。
      こんなに文法力があり、語彙力もある程度あるにも関わらず、R1~R3(主にPart7)がこんなに低いのは、ブチッチさんがおっしゃるように、「Part5/6で時間を掛けすぎた」のが一目瞭然です。文法を良く知っている人は、Part5/6で考えすぎて、確実に解こうとする傾向があるようです。

      Part5/6に掛ける時間を15分と決め、ブチブッチさんの力なら、残りの1時間をPart7に回すだけで、解ける問題数が多くなり、点数は上がります。しかし、Part5/6をどれだけ短い時間で解けるか、一度やってみてください。もし、時間を短縮する事によって、間違えが増すなら、時短しても実力が出せるくらいに練習してみてくださいね。

      また、Part7では、「TOEICならではの解き方、考え方、読み方」というのがあるので、TOEICの問題傾向を知らない人や、TOEICを解き慣れていない人は、英語力があってもPart7の正解率は低くなる可能性があります。一度対策本などを買って、Part7を勉強し直すのもいいかもしれません。

      いかがでしょうか。少しでも参考になれば幸いです☆
      いつもブログをご覧いただいているとの事、本当にありがとうございます。

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    3. ご丁寧にこんなにアドバイスいただきありがとうございます!
      また、金曜よりも前倒しいただきありがとうございます(笑)

      先読みについては、練習はしていて、実は6月の公開テスト
      受験後の感触は、正答率と全く逆で、Part3.4に手ごたえがあり、
      Part2が全然、、、という感じでした。。なので、少しビックリなんです。

      そんな中でも、思い返すと、先読みの選択肢に意識が行っていて、
      キーフレーズを聞き逃してしまうパターンがいくつかあった気がします。
      先読み方法と、その後の意識の持っていき方をもっと自分のものに
      しないとですね。。

      また、基本例文700選ですが、すでに購入済みです(笑)
      まだ他の教材を行っているため、手を付けられてませんが・・・。
      もしかして、著者の御一人なのですか!?

      リーディングは速度アップをもっと意識します!
      先週、IPテストがあったので、意識して早めに解いてみました。
      なので、結果のアビメが少し楽しみです。

      とは言っても、まだ解く時間と正答率がトレードオフになっている
      状態だと思いますので、もっと練習します!ありがとうございます。

      ブログ、また定期的にのぞかせていただきますね。
      ちなみに、、私も勉強始めたくらいからブログを初めてますので、
      よろしければ一度遊びにきてください^^

      http://ameblo.jp/fullhouse359/

      ありがとうございました!

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    4. 「2つの事をいっぺんにやる」というのは、やっぱり大変な作業なので、音声が流れてきたら、音声だけに集中するといいかもしれません。

      私は、先読みを済ませ、音声が流れている時には一切読まないと決めて実行したら満点が取れるようになりましたよ!

      基本例文700選、お持ちでしたか!
      てっきりこのブログのどこかで書いたかと思っていましたが、実は著者の一人なので、とても愛着がある本です。ぜひ使い倒してください。本当に、使える例文だけが載っています。

      ブログも拝見いたしました!頑張っていますね!
      ぜひまた、いい報告が聞けるのを楽しみにしております。

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  3. Q: When is the next meeting?
    A: On Friday.     →直球で答える   L1
    A: Let me check.  →変化球で答える  L3

    すっごくちょっとしたことですが…逆ですよー!^^

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  4. Sato shi さん

    確かに逆!でした(笑)
    ご指摘ありがとうございます!
    早速訂正しました。

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