2014年5月8日木曜日

商売の原点


セブン&アイ・ホールディングスの代表取締役会長兼CEOを務める鈴木敏文の
商売に対する考え方、セブンイレブンの運営の奥義を書いた「商売の原点」を読みました。

何度も「なるほど~」と思う部分があり、
改めて「当たり前のことを当たり前にやる事の大事さ」に気づく事ができました。

よく言われる
「当たり前のことを当たり前にやる事が難しい」とか「大事」という内容ですが、

この本では、
「なぜ基本が大事なのか」を具体例を挙げながら、
とても論理的に書かれているので、納得しながら読み進める事が出来ました。


一番初めのページは、

「品揃え、鮮度管理、クリンネス(清潔)、フレンドリーサービス-
これが私どもの商売における基本4原則です。」

という文章で始まっています。

この出だしからして、
基本原則を大事にしている点がうかがえます。

この基本原則を徹底し、続けることに意味があり、

「基本を徹底し、それを永久的に継続することが、店の体力増強につながります。
店の体力が落ちているのに、どうして売り上げが伸びるでしょうか。」

と書かれています。

「店の体力」という言い方が、とても分かりやすいですよね。

基礎体力がしっかりしていれば、
ちょっとしたことでガクンと売上が減るという事はない、という話もありました。
競合他社が近隣にできたからと言って、
基礎ができていれば売り上げが大幅に変わる事は無いとの事でした。

一番印象に残った点は、
「基礎が出来ていないのに特別な事をやっても
それを活かすことができず、結局は売り上げは上がらない」という事。

これ、つくづくその通りだと思います。
だって、普段サービスが良くないお店が「キャンペーンやってるよ」って言ってても
行く気になれないですよね。

品が悪いお店が、
「キャンペーンだから安いよ」って言ってても、全く魅力を感じません。

本の中では、
「スポーツの基礎体力と同じように、日常的につちかった売る力がなければ、
何をやっても効果は期待できません」と書かれています。

普段から魅力的なお店であってこそ、
特別なイベントが活きてくるという事です。

これ、私がやっている商売と直結する内容だとつくづく思いました。

私は、3か月に1回のペースで、私と外国人講師がタッグを組んで
英語のレッスンをするというイベントを開催しています。

カルチャーセンターで私が日頃英会話を指導している生徒さんを対象に、
この企画を提案しているわけですが、参加するもしないも生徒さん次第です。

ある意味、普段のレッスンとは違った、「特別イベント」なわけです。

別に安売り(キャンペーン)としてのイベントではありませんが、
普段のレッスンが魅力的でなければ、誰も参加しようなどとは思いませんよね。

普段のレッスンが楽しめていたり、上達を感じるものでなければ、
更に一歩進んでこのイベントに参加しようなんて思わない気がします。

つまり、普段のレッスンが「基礎」だとすれば、
その基礎が崩れていては、このイベントは全く活きてこないわけです。

言ってみれば、このイベントの参加者数が、
日頃の満足度を示すものとなっているかもしれません。

さて、
講師にとって、普段のレッスン(仕事)を行う上での基本原則とは何でしょうか。

まず1つは、「授業準備の徹底」でしょうか。
緻密に練られたレッスンだとしても、当日うまくいかない事も良くあります。


あとは・・・ゆっくり考えてみます。
いつでも初心に戻って、基礎を積み上げる事の大事さに気づけるように。




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